義父はもう一度私を後ろに向かせると、
何やらゴソゴソと手を動かし始めた。
義父の股間の辺りから聞こえる音は恐らくベルトを緩める音。
次いでズボンが下にバサリと落ちる音がした。
これから何が行われるのか想像に難くない。
それは私にとって忌まわしく不快である事は間違いなかった。
義父は私の肩を強く抱くと、お尻の辺りにペニスを擦り付けた。
パンティー越しのペニスの硬く生温かい感触に身を縮こませる私。
蛇のように意志を持った生き物の如く、私の股間を這い回る。
やがて、出口を見付けた肉蛇は股と股の間からニョッキリと顔を出した。
エプロンが隠蓑となり、直視せずに済んだが、
太腿に挟み込まれた肉の感触は不気味で怖気が走る。
もっこりと膨らんだエプロン。
まるで自分の股から男性器が生えてきたかのような錯覚を覚えた。
肉の蛇は一度奥へ引っ込むと、私の股間を擦りながら再び顔を出した。
敏感な突起を掠められ、私はピクッと震える。
「
里奈、もっと股を締めなさい」
締め付けが物足りなかったのか義父は私にそう命令した。
私は言われるがまま、訳も分からず股を擦り合わせるように強く締めた。
肉蛇を強く挟むと、その感触と形がより明確に認識される。
私は男性の性器を自分の股に挟んでいるのだ。
しかも、快感を与える為に強く締め付けてさえいる。
その事をハッキリと自覚した私は、
自分がとても淫らな女の子であるかのような気持ちになった。
「動くぞ、
里奈」
そう宣言し、腰を前後に動かし始める。
恐る恐る動き出した肉蛇はやがてテンポよく一定の速度で私の股を擦り上げる。
締め上げたせいで、敏感な突起により強い刺激が加わってしまう。
「んっ.....んふっ......んんんッ.......ンッ!」
何度も続く往復運動。ピリピリとした快感が身体のあちこちに走り出す。
何とか声を我慢して感じていない素振りをしてみるが、
徐々に高まってくる感度、火照り出す身体、
強い刺激の連続に思考に靄がかかり始める。
(感じたくないのにどうしても感じてしまう...)
悔しさが胸中にじんわり滲むが、今の私には何も出来ない。
全てを受け入れる...
それが弟と私を守る唯一の選択肢だった。
「
里奈、股が緩んでいる。ちゃんと締めなさい」
快感に意識が奪われ股から力が抜けていたらしい。
「....ごめんなさい」
叱りつける様な義父の声に私は反抗する事なく素直に謝り、
また強く股を締め上げた。
その瞬間、感度の上がった突起に肉蛇が強烈に食らい付いた。
「あッ!!」
鋭すぎる刺激に私は短い悲鳴を上げる。
「どうした?
里奈」
腰の動きを止める事無く、すかさず義父が耳元で囁く。
私の身体が快楽の反応を示している事に気付いている。
だが、あえて知らぬ振りをして問うのだ。
「なんでも......ありません....」
絞り出す様な私の声は小刻みに震えていた。
それが私に残された最後の意地。
「そうか....まぁいい」
少しだけ面白くなさそうに義父は言った。
このまま私が面白くない反応を返し続ければ義父の悪戯もどこかで終わるかもしれない。
淡く儚い希望が僅かに灯った時だった。
義父がエプロンの隙間から手を差し込み、私の両乳首を抓り上げた。
「ヒィッ!!」
叫び声を上げずにはいられない程の強烈な刺激。
一カ所だけで燻っていた火が燃え盛り、全身に飛び火していくようだ。
抓り上げはしたが、義父の手付きはあくまで柔らかくソフトであった。
強烈に感じたのは私の感度が上がっていたせいかもしれない。
小さな火種に薪をくべるかの様に丁寧に私の感応を昂らせていく。
「
里奈、感じているのか?」
イヤらしい手付き、股間を動き回る男性器、義父の囁き。
その全てが私の心を狂わせんと責め立ててくる。
「.....あっ........あっ.........あぁっ......」
僅かに灯った希望の光が消えていく。
いつの間にか声を我慢するのも忘れていた。
与えられる刺激に私ははしたない官能の声を漏らす。
それは義父を最も喜ばせる反応だ。
私のパンティーは愛蜜でグチャグチャに湿っており、
義父のペニスに絡み付く程に滴り落ちている。
それがまた潤滑油となって更に甘美な刺激を送り込んでくる。
目の前で燃え盛る真っ赤な情欲の炎。
義父の腰使いが激しさを増し、乳首への刺激も更に強まっていく。
痛みはもはや感じず、それどころが胸を焦がす快感へと変換される。
「あうぅぅぅぅぅっ!くるっ........キちゃうよぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
私は弟が帰ってくるかもしれない危うさも省みず、
大きな声ではしたなく叫んだ。
「私も...イクぞっ.....
里奈、一緒にイクんだ」
義父の命令に糸操り人形のように応えようとする私。
だが、昇り詰めていく快感は止めようがなく、
「ダメ.....ダメ......我慢出来ないぃぃぃぃっ!」
燃え盛る炎は全身を包み込み、激しい快感と共に私の心を焼き尽くしていく。
みっともない声を出して私は義父より先に果ててしまった。
その瞬間、硬直する私の股が、図らずも義父の男性器を強烈に締め上げた。
「うっ....」と小さく呻き声を上げて義父が数秒遅れて絶頂を迎える。
肉蛇の先端から飛び出すドロリとした白濁液。
私の大切なエプロンを汚しながら、
吸い込み切れない量の液体がボタボタと床に落ちた。
義父が後ろから私を強く抱き締め、射精の快感に打ち震えていた。
今まで嫌悪感しか感じなかった義父の抱擁。
それが今は少しだけ心地良く感じてしまう...
それはあの囁きと同じ様に、身体に刻み込まれていく情欲の刻印。
自分の肉体が大きく変わり始めている事に、
私はまだ気付いていなかった。
女としての萌芽、その芽生えに...
《 第一部 完 》
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