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最初の犠牲者 

「ンっ...あっ......お兄ちゃ!......っ......ダメ!!」

 未成熟で幼い肢体が俺の腕の下で踊っていた。

 まだ中学生である妹、カナを組み敷いている俺は間違いなく鬼畜だ。

 しかし、今更その程度で気が引ける人間でもない。

 一突きする度に可愛らしい声を上げ、グチュグチュといやらしい音を立てる。

 俺の肉棒を掴んで離さない淫口からはとめどなく愛液が溢れている。

 目は潤み、頬は紅潮して、まだあまり膨らみきっていない乳房は、しかし乳首だけはしっかりと立っていた。

 半年間かけて徹底的に調教し、洗脳を施してきたカナは今では立派な俺の性奴隷となっていた。

「ダメなのか?ダメならもうやめちまうぞ?」

 そう言って俺は腰の動きを一旦止めた。

「ダメ......じゃないっ......もっと奥まで突いて!」

「分かったよ。カナは本当に俺のチ×コが好きなんだなぁ」

 さもしょうがないといった調子で俺は腰の振りを再開した。

 こんなやり取りも徹底的に俺がカナに叩き込んだ。

 犬の躾と同じで調教は何度も繰り返す事で効果は上がっていく。

 自分の口で言わせる事で更に脳にインプットさせていくのだ。

 自分はいやらしい雌豚であると......

 俺は一度カナの様子を伺った。

 呼吸が速く、そして浅くなってきている。

 目は虚ろになり、震える四肢。

(もうそろそろイク手前かな)

 俺は一定にしていた腰の振りを更に加速させた。

「ひあっ......あっあっ......ンンっ......ああっ!!気持ちいいよぉ......あっ!あっ!あっ!......イっちゃうぅぅぅ!!」

 カナの膣がギュッと強く俺の肉棒を締め付けた。

 体が小さいせいか、カナの締まりはなかなかに強烈だ。

 何度犯しても飽きる事のない膣。

 カナが好きなピストンのスピードとタイミングはもはや知り尽くしている。

 パン!  パン!  パン!

 部屋中に肉と肉のぶち当たる音が響き渡った。

「ふっ......あっ!あっ!......らめぇ......らめぇ......イっちゃうぅ!!イっちゃうよぉぉぉぉお!!!」

 ビクンビクンと体を痙攣させると、カナの膣は強力に俺の肉棒を締め上げた。

(...っ!!これ以上持ちそうにないな!)
            
カナ!そろそろイクぞ!!中に出してやるから、しっかり受け止めろよ!!」

 虚ろな目をしていたカナの目が少しだけ理性を取り戻した。

「な、中は......ダメ......だよ!」

 体付きは幼いが性の知識は多少はあるらしい。

 俺はその声を封殺し、カナが最も好きな膣のポイントを肉棒でゴリゴリと刺激した。

 子宮の少し手前、膣内の上辺。

 ちょうどおヘソの下辺りがカナの弱点だった。

「ひぐっ!あっ......ガッ......あぐっ!あっあっあっ......らめ、そこっ!
——らめ、らめぇぇぇぇぇぇぇ!!」

「くっ!イクぞ!カナ!!」

「ひあ......あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 ドクン  ドクン  ドクン!

 激しい快感と共に、灼熱の塊が尿道を通って狭いカナの膣内へと次々注ぎ込まれていく。

「...........いぁ...........っっっっつ!!」

 ビクン、ビクンと体を跳ねらせ、カナが声にならない声を上げた。

 ドクドクと注ぎ込まれる精液にカナは快楽の渦に飲み込まれる。

「.........お兄ちゃん......」

 カナがふらふらと頼りな気な様子で小さな手を俺の方に差し出してくる。

 俺はその手を優しく掴むと、カナの頭を抱き抱え一言囁いた。

「お前には俺しかいないんだからな」

 コクリ......

 カナは弱々しくも小さく頷いた。



 支配したい......

           支配したい......

   支配したい......



             支配したいっ......!!!





 俺の名前は藤原玲司

 顔もスタイルも性格も、何一つ取り柄の無かった俺は、コンプレックスの塊と言っていい存在だった。

 高校では友達も出来ず、特に目立つ事もなくひっそりと過ごしていた。

 妹からは小馬鹿にされ、両親すらも俺に無関心。

 そんな俺の唯一の楽しみはネットサーフィンだった。

 パソコン一つで世界中と繋がれる気がした。

 クリック一つで得られる膨大な量の情報は、己の世界観がどんどん押し広げられていくような気がした。

 他人が知らない事を知っている。

 ただそれだけで優越感に浸る事が出来た。

 表面上はへこへこしていても、心の中ではクラスの連中を見下していた。

 全員が馬鹿に見えて仕方なかった。

 そんなある日、俺はとんでもない一冊の本に出会ってしまった。

 そこには女を支配し、服従させるありとあらゆる方法とテクニックが載っている、まさに悪魔のような本だった。

 それは決して一般的には出回る事の無い知識。

 それは表には出してはいけない禁忌。

 その一つ、一つが俺の価値観を覆し、精神を未体験ゾーンへと導いてくれた。

 俺はその本に何か救いの様なものを求めたのかもしれない。

 貪る様に何度も何度も読み返した。

 足りない部分は図書館や書店に足を運び、心理学、行動学、脳科学、帝王学に至るまで膨大な知識をその頭に詰め込んだ。

 そうしている内にいつしか俺は”徹底的に女を服従させて支配したい!”という思いに取り憑かれるようになった。

 自分が持っている知識をただの知識としてではなく、実践で使える俺だけの唯一無二の武器だと証明したくなった。

 そして、そんなドス黒い感情の最初の矛先は一番身近な異性である、二つ下の妹へと向かった。

(試したい......試したい......試したい......!!)

 あらがいようのない欲求と欲望の荒波は俺のちっぽけな理性をあっけなく飲み込んだ。

 程なくして俺は自分の妹を最初の実験台にする事に決めた。

 完全な支配下に置いた時、妹はどんな顔をしているだろう?

 どんな声で喘ぐのだろう?どんな肉欲のダンスを踊るのだろう?

 想像しただけで俺の肉棒は熱く聳り立ち、圧倒的な悦楽と興奮を覚えずにはいられなかった。



 金も地位も名誉もいらない。

 俺を馬鹿にしている女どもが俺の前に跪きチ×コを咥えていればそれでいい。

 バンッ!!

 不意に部屋の扉が勢いよく開けられた。

「お兄ちゃん!ご飯出来てるから下に降りて来いってお母さんが言ってるよ!」

(またノックもせずこのクソ妹は...)

 胸中で悪態を突きつつ、開いていたノートパソコンを玲司は静かに閉じた。

「あー、またパソコンいじってるぅ。どうせエッチなサイト見てたんでしょ!?ほんとキモい!!」

「......見てないよ。」

「お母さんに言いつけよっかな〜。そしたらパソコン取り上げられちゃうかもね?」

 クスクスとカナは俺を小馬鹿にしたように笑う。

 その笑い声がまた俺の神経を逆撫でする。

「うるさいな!見てないって言ってるだろ!!」

 こめかみに青筋を立てて俺はカナに怒鳴った。

「なによっ!?急に大きな声出して!ほんとウザい!」

 べーっとカナは舌を出して身を翻すと、二つに結わえられた髪をピョコピョコ弾ませながら階段を降りて行った。

(忌々しい......!)

 今にその舐めた口、聞けなくしてやる。

 ドロドロとした感情が胃袋から喉元まで迫り上がってくる。

 妹を徹底的に服従させ、俺の奴隷にする。

 よがり狂わせ、どんなに許しを乞うても聞き入れない。

 精神を崩壊寸前まで追い詰めて、犯し、搾取し、責め抜いて、身も心も屈服させたら快楽という名の地獄の底に叩き落としてやる。

 カナを落とす洗脳プログラムを頭の中でパチパチと組み立てる。

 今まで蓄積した知識を元に、カナという人間の性質に最も適したプログラムを脳裏で構成していく。

(ただ洗脳するだけじゃつまらない......まずは痛い目を見てもらおうか)

 自然と口の端が吊り上がってくる。

(あとはタイミングだ。俺とカナしかいない状況で......)

「クククッ」

 想像するだけで思わず声が漏れてしまう。

 待ち切れないと言わんばかりに俺の剛直はズボンの下でドクドクと脈を打っている。

 誰が見ても薄気味悪いと思われるような下卑た笑みを浮かべながら、俺は静かに階段を降りて行った。




 その日は意外に早くやってきた。

 両親が二人っきりで2泊3日の温泉旅行とやらに出かけるらしい。

 仲の良い両親で結構な事だ。

 こっちはこっちで仲良くさせて貰うけどな。

(クククッ)

 俺は静かに内心でほそく笑んだ。

「じゃあお留守番、よろしくね。鍵はちゃんと掛ける事。いいわね?」

 いつもの決まり文句を言うと、そそくさと母親は父親と腕を組み出掛けて行った。

「行ってらっしゃ〜い!」

 カナはニコニコ笑いながら手を振っていたかと思うと、急にこちらを振り向き、眉をひそめてこう言った。

「これから友達来るんだけど、お兄ちゃんを友達に見せたくないから、今日は自分の部屋から絶対に出てこないでね!—— まぁ、どうせ一日中パソコンいじってるんだろうけど」

 あ〜キモい、そんな捨て台詞を吐いて俺の前から去っていった。

 憎たらしいを通り越して殺意すら覚える...

(友達が来る...か...まぁいい、時間はたっぷりあるんだからな)

 その友達とやらも所詮はガキ。

 どうせ夕方には帰るだろう。

 俺は”その時”が来るのを心待ちにして自室へと戻った。



 カナの部屋から何人かの女の子らしいキャッキャとはしゃぐ声が聞こえてくる。

 友達とバカ話でもしてるんだろう。

 何がそんなに楽しいのか俺には理解出来ない。

 明るく元気なカナの周りにはいつも友人がいた。

 異性にもそこそこモテているようで学園生活を大いに満喫しているようだった。

 友達も彼女もいない俺にとってはそれすらも嫉妬の対象だ。

 先程トイレに立った時、何気なく聞こえてきたお喋りは俺を更に苛つかせた。

「え〜カナのお兄さんってどんな感じなの〜?一回見てみたい〜」

「無理、無理、無理!!マジ、キモいから!なんてゆ〜か、オタク的な?いっつも部屋に閉じこもってて気味悪い!」

カナ言い過ぎ〜ウケるんだけど〜」

「そうかな〜?だってほんとの事だし。あ〜イケメンのお兄ちゃんだったら良かったなぁ〜」

 そう言って友達とまたクスクス笑い合った。

 俺は今すぐドアを蹴破り怒鳴り散らしたい衝動を抑え、トイレへと向かった。

(今に見てろよ.....その笑い声、すぐに悲鳴に変えてやる......)

 自分の部屋へ戻り時間を潰している内に

 いつの間にか俺は物思いに耽っていた。

 カナが俺を嫌い出したのはいつの頃からだろうか?

 確か小学生ぐらいの時まではまだ仲が良かった気がする。

 喧嘩らしい喧嘩もせずよく一緒に遊んでいた。

 ままごとや人形遊びにも付き合っていたし、お風呂も一緒に入っていた。

 お兄ちゃん、お兄ちゃんと頼ってくるカナを鬱陶しそうな顔をしながらも、しかし、同時に嬉しくも感じていた。

 小学校を卒業した辺りからカナの態度は急によそよそしくなった。

 次第に会話が減り、いつしか俺に暴言を吐く様になっていった。

 女が成長するとはそういう事なのかもしれない......

 そう割り切って俺自身もカナとちょっとずつ距離を置き出した。

 兄妹でいつまでも仲の良い状態というのも少ないだろう。

 今となってはカナは俺を頼る事を一切しなくなった。

 手を繋ぎ、はしゃいでいた二人はもはや過去のものだ。

 年を経る毎に不気味に醜くなっていく俺とは逆に、カナはどんどん可愛くなってきている。

 全くと言っていい程、俺とは似ず、アイドルグループに居てもおかしくないような愛らしい顔をしていた。

 体付きはまだ幼いものの、白く柔らかそうな肌やスラリと伸びた足、肉付きのいい太腿からは十分に”女”を感じさせる。

 生意気にもメイクを覚え、服装は露出の高いものが増えてきた。

(彼氏でも出来たのか?)

 それを考えると、えもいわれぬ憎悪と嫉妬がムクムクと顔をもたげてくる。

(毎日、毎日友達と楽しく遊び、休日には彼氏とイチャイチャか?)

 一方、同級生からは蔑まれ、親からは疎まれ、休日はせいぜいパソコンをいじる事が唯一の楽しみな俺。

 同じ人間から生まれたというのになんなんだこの不公平は。



          ドクン......



          ドクン......




 自分でも恐ろしくなる程の、憤怒と悪意の塊が体中を蠢き、やがて下腹部へと集中していくのが分かる。

(.................お兄ちゃん〜)

 ふいにカナがまだ俺を慕っていたあの頃の姿が脳裏に浮かんだ。

 俺の腕にしがみつき「カナね、お兄ちゃんとずっと一緒にいる〜」弾けるような笑顔と共にそう言っていたあの頃を。

(あぁ、そうだ...これからはずっと一緒だ......永遠に俺の奴隷としてな......クククッ......)

「じゃあ、またね〜」

 階下で響いたカナの声で、俺は回想の世界から現実の世界へと引き戻される。

 トン、トン、トン、トン........ガチャ。

 軽快に階段を昇り自室へとカナが戻った事を確認すると、

 俺は性奴隷化計画を実行する為、静かに立ち上がり呟いた。

「さぁ、実験の始まりだ」
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