浅い眠りの中、ガサガサという衣擦れの音と自分の身体を這い回る硬い手の感触に私は目を覚ました。
「.........ん.........えっ.......?」
起き抜けのボヤけた思考のまま視点が定まらない。
弟と二人で寝泊まりしている部屋。
明らかな真夜中である事を示す暗闇。
いつもと変わらない風景である筈のそれ、しかし自身の身体の上に伸し掛かってくる重みが明らかな異常を告げていた。
「静かにしなさい」
耳元でボソリと聞こえる重低音の声。
聞き慣れたその声に、当初金縛りにでもあったのかという私の考えはすぐに打ち消された。
そう、義父が布団に潜り込んできていた。
「......何して——っ!?」
義父は私の問いかけを無視し、その無骨な手で乳房を押し潰した。
「痛っ、やぁ......!」
あまり豊満とは言えない乳房を強く握られると指先が骨に当たり痛みが走る。
「しー」
大きな悲鳴を上げかけた私の口に、義父が手を伸ばし人差し指を強く押し当てた。
そして、首だけ回して、隣の方を剥いて私の視線を誘導する。
その先にはスヤスヤと寝息を立てて眠る弟の姿が。
「——!?」
騒ぐと弟が目を覚まし、私達の人には言えない関係を知られる事になるぞ?と暗に示していた。
義父はニヤリと唇を歪ませると、顔を寄せ首筋に舌を這わせてきた。
そして、胸元に置いた手に再び力を込める。
「んっ、んんっ......いやぁ......!」
小声で抵抗の意思を示し、両手で義父を押し退けようとする。
しかし、義父の大きな体はピクリとも動かず、それどころかその体をより密着させてきた。
そうして私がもがいている隙を見計らって、足と足の間に体を滑り込ませる。
股が無理矢理に割り開かれ、抵抗力そのものを奪われていく。
どの道、弟にこんな姿を見せる訳にはいかないという思いが楔となって心に打ち込まれている。
こういう状況になれば、私の抵抗が弱まる事を義父は知り尽くしているのだ。
「里奈、今日は誕生日だろう?」
不意に義父が耳元で囁いた。
確かに日をまたげばその日は私の誕生日だった。
「里奈ももう立派な大人だ」
どこが大人なものか。
まだ心も身体も未熟な未成年だ。
しかし、義父にそういったマトモな常識は通じない。
「ずっとこの日を待っていた......」
その言葉でこれから何が行われるかハッキリと分かった。
分かってしまった。
太い指が器用にパジャマのボタンを外していき、上半身をはだけさせられる。
「やだぁ.......やだぁ......」
涙ながらに義父に行為を止めさせようとするが一向に聞き入れてもらえない。
いつかこんな日が来るとは思っていたが、いざその日を迎えるとなると激しい拒否感が生まれていた。
こんな残酷な誕生日があっていいのだろうか。
こんな夜の夜中に、しかも弟が寝ている前で犯されるなんて......
パンティーごとパジャマのズボンが引き下ろされ、敏感な場所をグニグニと指で刺激される。
義父の興奮したような荒い息遣い。
蠢く指、絡めてくるザラザラした脚。
絶望で心が塗り潰されていく。
もうどうにでもなれというやけっぱちな気持ちが沸き上がり、心が簡単に折れていく。
いや、もうとうの昔に折られていたのかもしれない。
そうして諦観すると共に、身体からはどんどんと力が抜けていった。
そして、いつもされている義父の愛撫に身体が勝手に反応を始める。
こんな時にまで、私の身体は私の言う事を聞いてくれない。
「あっ、んんっ......あぁっ......!」
自然と漏れてくる声を必死に押し殺す。
私の反応に義父が気を良くして笑みを零しながら、
「里奈、気持ち良いのか?」
と尋ねてくる。
「......気持ち、悪いです」
「そうか」
そんないつものやり取りの後、義父は硬くなった男性器を私の股間に押し付けた。
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