「
麻衣様」
浮浪者の汚液を口と全身に浴び、むせて苦しむ
麻衣の背後から声が掛かる。
「ちゃんとお教えした筈です。口に出された精子は全て飲み干すようにと。それと、男性は射精している瞬間が一番快楽を感じる瞬間です。射精が止まるまでは奉仕を止めてはいけません」
たった今、初奉仕を終えたばかりの少女に向かって厳しい口調で
藤堂はそう言った。
「......ごめんっ、なさいっ......ごほっ!」
初めて味わう男性の精子は生臭く苦みがあり、そのドロッとした感触はとても飲み干せる代物ではなかった。
それどころか口の中に一秒だって含んでいたくはないと思った。
だが、精飲は鷲男が最も好むプレイの一つで、そのコレクター達は例外なく精飲を強要されている。
実際に
麻衣が目の当たりにした少女は何の躊躇いもなく鷲男の精液を飲んでいた。
精飲に執着する男性の気持ちは分からなかったが、恐らく
藤堂は出来るようになるまで
麻衣にこれを続けさせるだろう。
頭では分かっていても、いざこうして口の中に出されると本能的に吐き出さずにはいられなかった。
それほど生理的に受け付けない味と臭い。
(どうしよう......どうしよう......)
どうすれば飲めるようになるのだろうか?
その答えも見付からぬまま、
「では次の人——」
藤堂が次の相手を呼ぶ。
気持ちの整理がつかない
麻衣の前に再び男が立つ。
その男もさっきの男に負けず劣らずみずぼらしい格好をしていた。
清潔感の欠片もないその浮浪者は
麻衣の方を見ると真っ黒に汚れた歯を出してニヤリと笑った。
外での生活が長いせいか、髪はボサボサで肌も荒れてカサカサだ。
入浴なども当然していないので体は全体的に黒ずんでいる。
太くゴツゴツした手も爪の先まで真っ黒だ。
一体どれだけのおぞましい細菌をその身に宿しているのか想像すらしたくなかった。
「さぁ、嬢ちゃんよろしく頼むぜ」
全く洗っていないであろう土木員が着る様な作業服のズボンを下ろしながら男が言う。
こうして浮浪者に身を落とす前はそうした仕事に就いていたのだろう、男は周りの浮浪者よりも体付きはガッチリしており、身なりさえ整えれば精悍そうな風貌をしていた。
元土木作業員風の男が取り出したイチモツは、
麻衣が先程奉仕した男とは明らかに形状が異なっており、先端の部分は皮が被っていなかった。
同じ部位であるにも係らず、人によって異なる形をしたペニスに麻衣は驚きを隠せない。
男は
麻衣の反応からそれを察したのか、
「さっきの奴と違うだろ?こういうのをズル剥けっちゅうんだ」
自身の誇りであるかのように煤けた歯を出してニッと笑う。
「はぁ......」
男性のプライドというものがどういったものなのか理解出来ない
麻衣はただ生返事を返すだけ。
「では、その......ご奉仕させて頂きます......」
威圧感すら感じる男の迫力に気圧された
麻衣はおずおずと言った。
手を伸ばし、まだフニャリと柔らかいペニスを持ち上げ、挨拶のキスをする。
臭いの方は幾分慣れてはきたが、見た目もグロテスクなペニスに口を付けるのにはまだ抵抗を感じる。
手の平全体で輪っかを作り爪で引っ掻いたりしないよう気を付けながら、ペニスの形に沿って前後に手を動かす。
藤堂から教えられた所謂手コキというものだ。
やわやわと圧を加えながら刺激していくと、手の中でみるみるその大きさを増していった。
「やっぱ若い子の手は違うもんだなぁ!温かくて吸い付くみてぇに柔らけぇ!」
腰に手を当て、ガハハと豪快に笑いながら男は言う。
元の大きさの何倍にも膨れ上がっていく不可解な物体に驚嘆しながらも、ゴワゴワとした陰毛の中心に聳え立つペニスの先端に唇を近付る。
恐る恐る舌を出しペロリと舐めてみると、汗と小水の入り交じった塩辛い味がした。
眉根を寄せ、一瞬躊躇う素振りを見せる
麻衣だったが、
「......ん」
すぐに不快感を胸の内にしまい込み、ペニスの根元に舌を這わせ、なぞる様にして上へ上へと滑らせていく。
その間も添えている左手は絶え間なく亀頭部分を刺激し続けた。
(うぅ......臭い......)
何とか耐えてはいるものの、この男もまた悪臭が酷く、すぐに胃散が逆流してくるのが分かった。
藤堂から与えられたフェラチオ奉仕の試練は吐き気との戦いだと言えた。
ペニスの裏側、すなわち裏スジと呼ばれる青筋ばった血管を舌でなぞりながら、やがて亀頭部分に到達する。
男のカリは段差がついたように見事にくびれており、捕鯨に使うような銛を連想させるものだった。
(大きい......私の口じゃ......)
口腔内奉仕をしようとした
麻衣の動きが止まる。
男のペニスは先端の部分がやけにブクブクと膨れており、口に含もうとすれば顎が外れるのではないかという心配が頭を過ったからだ。
「どうした、嬢ちゃん!あまりのデカさにビビっちまったか?」
無駄に大きな声で
麻衣に向かって叫ぶ。
それに対して
麻衣は素直にコクリと頷いた。
「まぁ、嬢ちゃんの小さい口じゃちっとキツイかもな!でもこういうのは慣れだ慣れ!」
アドバイスとは到底思えない大雑把な助言を聞きながら
麻衣は顔を近付ける。
口を開き、亀頭を含もうとするが、
「んっぐっ、んんんっ!」
やはり
麻衣には大き過ぎたのか、口中いっぱいに広がる熱い肉の感触に目を白黒させた。
「歯ぁだけは当ててくれるなよ?カッカッカ!」
何が楽しいのか男は上機嫌に笑う。
”敏感なペニスに痛みを与えない事”、それは
藤堂からも口酸っぱく教えられた事であった。
中には痛みを感じると一瞬で萎えてしまう男性も居るらしいとの事で
麻衣もそこには気を配っていた。
しかし、性器があまりにも大きいと中々それも難しい。
四苦八苦する
麻衣の背後から、
「
麻衣様、口に入り切らないのであれば上手く手を使ってシテあげて下さい」
藤堂がアドバイスする。
「あ......はいっ」
即座に返事を返すと、右手で棹を包み込む様に握る。
そして上下に肉棹を扱きながら、亀頭部分は入る所まで口に含んだ。
舌先で尿道や裏スジを刺激しながら男の目を見て、
「ちゅっ、れろ......はむ.....んっ、気持ちいいれふかぁ......?」
と尋ねる。
上目遣いは男が喜ぶ仕草の一つ。
案の定、男は、
「あぁ、どんどん気分も盛り上がってきたぜぇ!」
緩み切った顔でそう答える。
口で上手に出来ない分、扱いている右手の方に
麻衣は意識を集中させた。
両方を同時にこなすのは存外に難しいものだが、
麻衣は持ち前の吸収力の高さでフェラチオと手コキを上手に使い分けていく。
「んんっ、ちゅうっ.....じゅる......くちゅ......」
たっぷりと唾液をまぶした舌を回転させる度、男は気持ち良さげに呻いた。
男性が快感を得ている証であるカウパー腺液も肉棹の先端から止めどなく溢れてきている。
これをこのまま続ければこの男を満足させる事が出来るかもしれない、
麻衣がそう思った時だった。
「あぁ、もうたまんねぇっ!!」
男は突然叫ぶと、
麻衣の頭を両手でガシリと掴んだ。
「——ンンッ!?」
逃げ道を失った
麻衣の口の中にそのイチモツを思い切り叩き付ける。
「ンゴッ!ンンンンンッッ!!おごっ、オエエエッ!」
いきなり喉奥を突かれた
麻衣は驚嘆に目を見開き、激しく嘔吐く。
突然の事に何が起きているのか
麻衣には全く分からなかった。
ただ分かっているのは視界は激しくぶれ、頭を前後に強烈に振りたてられているのだという事だけ。
「ンンンッ、ンンンンンンンンンッッ!!」
強引に割り開かれた口の中を巨大なペニスが何度も出入りする。
頭の中が真っ白になり、舌をどうやって使うかとか歯を立てないようになどという考えは全て吹き飛んでいた。
力任せで強引な口淫。
麻衣の小さな頭はピンポン球のように激しく跳ね回った。
「あガッ、やめっ——ンブゥ......ゲェッ!」
呼吸すら塞がれた
麻衣は苦しさのあまり男の腰の辺りをしきりに叩いて制止を呼び掛ける。
しかし、男の勢いは止まらず
麻衣の口を女性器であるかのように激しく腰を動かしペニスを突き立て続けた。
舌先を亀頭が跳ね飛ばし喉の奥、これ以上は絶対に入らないという所まで突き刺される。
我慢していた吐き気はピークに達し、逆流した胃散が喉を焼き鼻先にまでツンと染みた。
口中は唾液と男の腺液、そして胃散で埋め尽くされ、息苦しさ故意識は散り散りになっていく。
やがて、
「あぁっ!!口マ○コ最高!!」
男はそう叫ぶと
麻衣の口の中に大量の精子をぶちまけた。
「ンッグッ!——ンンッ!?」
”熱い”と感じた時にはもう口内はドロドロの精液で溢れ返っていた。
そのあまりの量と生臭さに堪え兼ねた
麻衣が精液を吐き出そうと首を動かすがしかし、男が頭を掴んで離さない。
「コラコラ、暴れんなって。さっき全部飲み干せって言われたばっかだろ?」
男はニヤニヤ笑いながらそう言った。
涙目で男を見詰めながら
麻衣は無理だ、不可能だと示すように首を左右に振る。
だが、男の丸太のように太い腕はガッチリと掴んで離してくれない。
このままでは精液に溺れて死んでしまう、
麻衣が命の危険を感じた時、
パンッ!
乾いた音が部屋にこだました。
その音と共に掴んでいた男の手が
麻衣の頭からパッと離れる。
「オェェェェェェェェェッ!......げほっ、げほっ、げほっ!」
麻衣はすぐに男の股間から頭を離すと、喉奥にぶちまけられた精子を胃液と共に吐き出した。
苦しみに喘ぎながら
麻衣は音のした方、すなわち背後の方に首を回すと、
「
麻衣様には触れないようにとお伝えした筈ですが?」
拳銃を手にした
藤堂が氷よりも冷たい顔で男を睨み付けていた。
その照準はピタリと男の方に向けられており、銃口からは白っぽい煙が一筋立ち昇っていた。
おそらく銃弾がかすめたのであろう、男の頬からは一筋の切り傷が出来ており、そこからジワリと血が滲み始める。
「あ、あぁ.....悪い......つい興奮しちまって......」
藤堂の雰囲気に圧倒されたからか、銃による威嚇に怯えたからか、はたまた射精を終えたからなのか男のイチモツはあっという間に縮こまっていった。
「次は無いですよ?」
静かに威圧する声で
藤堂が言う。
「——分かった!分かったよ!!もう絶対に嬢ちゃんには触らねぇからソイツをしまってくれぇっ!」
両手を上げ、降参の意志を示した男が怯え切った声でそう言った。
藤堂は一つ小さな溜め息を吐き、銃口を下げる。
そして、
「では、次の方......」
何事もなかったかのように次の相手を呼んだ。
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