部屋に入ってすぐ、
「来たか、
藤堂」という鷲男の声が耳に届いた。
目の前の光景に意識を奪われていた
麻衣はその言葉にハッとなった。
それもそのはず.......
だだっ広く薄暗い空間の中心に鎮座された高級そうな肘掛け椅子に座った鷲男は、圧倒的な支配者のオーラを醸し出していた。
一段高い場所から見下ろす鷲男は、一国の王でも気取るかの様な風情。
だが、一切の衣服というものを身に付けておらず、見たまんま、裸の王であった。
それだけであれば笑い飛ばす事も出来ようが、その王を沢山の美少女達が取り囲んでいるのだから笑えない。
麻衣とさして年の変わらぬ少女達が鷲男に様々な形で奉仕をしていた。
ある者は鷲男のナニを口で咥え、ある者は跪き足の指や脛を舐め、
またある者は後ろから腕を回し、首筋や耳たぶを舐め回していた。
これが......
こんなものがこれから自分がやる事なのだと思うと怖気が走る。
同時に沸き上がる鷲男に対する猛烈な恐怖心と激しい嫌悪感。
「..............。」
麻衣は何も言えずその場に立ち尽くした。
それは他人事ではない、
麻衣の一瞬先の未来だ。
言葉を失うのも無理はなかった。
まともに直視する事が出来ず、
麻衣は俯き目を逸らした。
自分の手が小さくカタカタと震えているのが分かった。
「
麻衣様、こちらへ」
スッと差し出した
藤堂の手に導かれ、
麻衣は鷲男の方へと近付いた。
近付けば近付く程、その異質で異様な光景が視界にハッキリと映る。
逃げ出したいという想いと、僅かに沸き上がってくる好奇心。
麻衣はつい盗み見るように、鷲男のナニをしゃぶっている少女を見てしまった。
頬をすぼませ男根を深々と飲み込み、頭を前後させている。
ズルズル出たり入ったりしている唇は紅く濡れており、動く度にめくれている。
時折、朱唇から這い出る舌がベロベロと竿の裏側を舐め回していた。
初めて見る口腔奉仕に
麻衣はショックを隠し切れない。
その肉の棒は少女の唾液によって黒く濡れ光っており、グチュ、ピチャというイヤらしい音を響かせながら、一心不乱に少女は奉仕をしていた。
その動作はあまりにも手慣れており、これまで一体どれだけの肉棒を咥えさせられてきたのだろうか?
そんな想像をしてしまう程だった。
しかし、少女を気遣ったり同情したりする余裕は今の
麻衣には無い。
(あ.....あれを...私が...??)
心中を支配する感情は『明日は我が身』という想いだからだ。
パニックに陥る
麻衣をよそに、鷲男と
藤堂は静かに話し始める。
「藤堂、お前には期待しているぞ。
麻衣程の突出した美少女、他にはおらなんだ。その精神を破壊せぬよう慎重かつ冷静に、しかし大胆に事を進めろ」
鷲男の重苦しい言葉に
藤堂は深くこうべを垂れ、
「承知しております、愚塁様」
馬鹿丁寧な口調でそう答えた。
優雅に頭を上げた
藤堂は
麻衣の方を見て、
「いかがですか?
麻衣様。おおよそのイメージはついたでしょうか?」
と質問するが、その問いに
麻衣は答える事が出来ない。
カチカチと歯の根の合わない音を鳴らし、身体は恐怖と怯えにより震えていた。
そんな
麻衣の様子を確認した
藤堂は目を細め、フムと何やら小さく頷くと、
「それでは鷲男様、私達はこれで......」
と退出の意を示した。
しかし、鷲男は
藤堂を呼び止める。
「まぁ待て、藤堂。ちょうどいい機会だから麻衣に射精する瞬間を見せてやろう。
麻衣、目を逸らさずよく見ておけ」
そう言う顔は、喜悦と残虐さに満ち満ちていた。
恐らく性体験の無い少女の反応を楽しみたいといった所だろう。
何の事か分からない
麻衣は救いを求めるように藤堂を見やるが、
藤堂は悪い癖が始まったとばかりに小さく首を横に振り、それきり口を開かなくなった。
やはり藤堂にとっても鷲男の命令は絶対なのだ。
鷲男はそれまで好きにさせていた少女の頭を両手で掴むと、激しく前後に動かし始めた。
そうされても少女に一切の動揺はなく、むしろ鷲男に身を委ねるが如く、されるがままとなっている。
先程よりも明らかに深い所までに肉棒が食い込んでいるのは、その出入りによって喉がベコベコと変化している事からも分かる。
(く、苦しくないの...?)
男棒が激しく口腔内を出入りし、喉奥を貫いている筈だ。
しかし、好き放題やられている少女は、顔色を何一つとして変えない。
ただ鷲男を射精に導く為、頬をすぼめて口内の真空状態を保つ。
さっきとは違うガポッガポッという不気味な音が部屋中にこだました。
鷲男は勿論、この少女もどこか狂っている。
こんな扱いを受けている事に対して何も思わず平然としているなんて......
絶叫しそうになって
麻衣は思わず口を塞いだ。
喉にピリッと刺激が走る。
それは体内からせり上がってくる胃液によるものだ。
鷲男がウオオと一声漏らし、少女の髪を強く掴んだ。
あまりにも強く掴んだ為、ブチブチと何本か抜け落ちてしまうが、やはり少女の様子に一切の変化は見られない。
ラストスパートに入った鷲男が射精感を感じた瞬間に少女の髪を離した。
少女は心得たとばかりに男根から顔を離し、顎を上向け射精に備える。
鷲男は己の手で肉棒を激しく擦り、その先端から大量の白濁液を少女の顔面目掛けて放出した。
少女は口を開き、精液を一滴も零すまいと健気に顔で受け止める。
ビュルッビュルッと音が聞こえる程の強烈な射精。
少女の美しい顔や身体をこれでもかとばかりに汚液が汚していく。
その射精は数秒間続いてようやく止まった。
精を吐き出し終えた鷲男の肉棒に再び少女は顔を寄せ舌を這わせる。
麻衣は何事かとその様子を余す事なく視界に収めていく。
少女はその柔らかそうな舌で汚棒に残る精子の残滓を丁寧に舐め取っている。
舐め取った先からコクリコクリと白い喉を鳴らし嚥下する事も忘れていない。
その様子は愛しい恋人にでもするかのようだった。
鷲男の肉棒に付着していた精子を全て取り除いた少女は、顔や身体に飛び散った白濁液を全く気にする事なく正座をし、折り目正しく頭を下げた。
「ありがとうございました。御主人様」
ただ一言そう言った。
一部始終を見ていた
麻衣は口に手を充て、目を見開き石のように固まっていた。
震える事も忘れたかのように身体は動きを止め、呼吸音すら聞こえない。
目の前がクラクラと歪み、今にも倒れそうになる自分を支えるので精一杯だった。
麻衣のそんな様子に満足した鷲男は、
「もう行っていいぞ、
藤堂」
そう言って追い払うような手振りをした。
ショックに固まる
麻衣の背中に手を回し、そっと導くように
藤堂は部屋を後にした。
応援されると興奮、いや喜びます。
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