アイのいる病室は特別病棟で、一人部屋だ。
女の子という事もあって両親の計らいで相部屋を避けた。
医者は定期検診以外、ここにはあまり来ず、
この時間は俺と
アイの二人っきりだった。
一人部屋ゆえの寂しさはきっとあると思うが、
これからは俺がその寂しさを埋めてみせる。
アイの言葉を聞いた俺は何かのスイッチが入ったかのように
妹をベッドに押し倒すと、やや乱暴にその首筋に舌を這わせた。
ほんとに獣のスイッチとしか言い様がなく、
理性や知性といったものが一瞬で吹き飛んだ。
「ちょっと待って...
ユウくんっ!落ち着いて!」
その言葉にハッとなり俺は我を取り戻した。
アイが声を掛けてくれなければそのまま乱暴に妹の初めてを奪ったかもしれない。
「....ご...めんっ」
これで今日何度目になるか分からない謝罪の言葉。
そんな馬鹿な俺に愛想を尽かす事無く、
アイは笑みを絶やさない。
「私初めてだし、心臓も強くないから....
その.....優しく...ね?」
「......う.....ん」
そう柔らかく微笑まれると、酷く自分が子供になった気がする。
アイは女の子で体も弱いのだから、男の俺がしっかりリードしなければならない。
そういう思いに駆られた。
今日は自分の不甲斐なさを実感してばかりだ。
「俺も、その...初めてだから上手く出来るか分かんねーけど、
...........頑張るから」
俺は素直な気持ちをそのまま吐露した。
双子の妹にはどうせ全部バレてるんだからこの際、格好付けてても仕方ない。
「.......うん.......信じてる」
アイの言葉はいつだって俺に勇気をくれる。
背中を後押ししてくれる。
性の知識など雑誌や友達の経験談でしか知らない。
アダルトビデオにあまり興味の持てなかった俺は、
今になって勉強していない事を悔やんだ。
(次はどうしたらいいんだ!?...胸か?...尻か?)
頑張ると言ってはみたもののその後どうしていいか分からない俺に、
「いっぱい.......キスして」
アイのその言葉に導かれるように再び唇を重ね合わせた。
妹の信頼を裏切らぬよう、期待に応えられるよう慎重に...
しばらくの間、唇を重ねるだけのキス。
ただそれだけでも頭は蕩けるように痺れ、胸が高鳴る。
息継ぎの為に口と口を離した時に、
アイが俺に囁いた。
「
ユウくん、.....ディープキスって知ってる?」
「...名前だけは」
聞き慣れぬ単語に俺は短くそれだけ返した。
舌を出してという
アイの言葉に俺は訳も分からず素直に従う。
ベッと舌を出し、
アイと見つめ合う。
何だかにらめっこでもしているかのようで可笑しくなった。
で、どうするんだ?と俺が聞く前に、
アイが俺の頭を両手で引き寄せ、出した舌に吸い付いた。
不意を突かれた俺は驚きに目を見開く。
突然の出来事に心が付いていかない。
更に
アイは吸い付いた後、自分の舌と俺の舌を絡ませ始めた。
チュッ、クチュといった唾液同士の絡み合う音が俺の耳に響く。
呆けてなすがままだった俺は、
数瞬遅れるようにして同じく舌を絡ませる。
アイがやっている事、その動きをトレースしていく。
互いに蠢き合う舌がとてもイヤらしく感じた。
少し経つと俺はある一つの事に気付いた。
これは呼吸を合わせる事なのかもしれないと...
アイが右に動けば俺は左に動き、
アイが下に動けば俺は上に動く。
双子ゆえの阿吽の呼吸が発揮された瞬間だった。
だが、完璧に
アイに主導権を握られている感は否めず、
負けじと舌を絡ませようと俺が意地になりかけた瞬間、
「.......プハッ!」
息苦しくなった
アイが顔を離した。
「......今のが......ディープキス??」
まだ動悸と動揺が隠せない俺に
「...そうだよ」
と短く言って魅力的な笑みを零す。
その目は潤み、頬は更に紅潮している気がした。
俺は初めて経験するその淫靡な行為にまだ放心状態に近い。
困ったような慌てふためくような顔をしていたのだろう。
それを見て
アイが、
「
ユウくんの困った顔も好きだよ」
そう言ってへへっとはにかむ。
そのはにかみに俺は何だかムッとしてしまう。
ずっと
アイにリードされている気がしたから...
俺は体を下にずらすと、
アイの上着の裾を掴み一気に捲り上げた。
途端に現れるきめ細やかでシミ一つないまっさらな素肌。
そして白い簡素な下着。
その光景に一瞬クラッとしてまた我を失いかけた俺は
アイの『信じてる』という言葉を思い出し何とか持ち直す。
「えっ?ちょっと
ユウくん!?」
今度は
アイが慌てる番だ。
「なんかお前に翻弄されっぱなしで悔しい...」
口を尖らせながらそう言うと、俺は妹のブラを上に持ち上げ、
現れた桃色の綺麗な乳首に吸い付いた。
「....ふ...あんッ.....いき...なり!?」
「大丈夫、乱暴にはしないから...」
アイを怖がらせないように優しく声を掛ける。
その言葉通り、吸い付いた勢いを一旦殺し、
俺はいたわるように妹の乳首に舌を這わせていく。
歯の辺りで乳首を刺激しながら、舌で乳首周りの乳輪をなぞるように舐める。
空いた手で、妹のあまり大きくはない胸の膨らみをやんわりと掴む。
「......んッ.......あぁ......
ユウくん.....恥ずかしいよ....」
押し殺したような妹の声が聞こえると、
あっという間に暴走し、我を忘れてしまいそうな程の興奮を覚えた。
何とか理性を保ちながら、胸の膨らみを柔らかく揉み込んでいく。
「........
ユウくんの手付き.....何かヤラしっ.....」
何処でそんな事覚えたのと咎められている様な気がしたが、
何も分かってなどいない。
俺の心にあるのは、
大切に大切に...
ただそれだけだ。
世界一の国宝を扱うように俺は妹の体に触れていく。
「綺麗だよ....
アイ....」
俺にとってはダイヤより、真珠よりも美しい宝石だ。
アイより尊いものなど存在しない。
今なら誰に恥じる事も無く叫べるだろう。
俺の妹は世界一だと。
愛撫していた乳首から顔を離すと、
俺は全身をくまなく触り、舌を這わせていく。
どこを舐めても甘い味、甘い香りがする。
その味は男を狂わせる魔性の香辛料のような気がした。
(
アイの全てを知りたい!)
そんな気持ちが俺の心を支配していく。
「ふッ....んんッ......んんんッ.......んんんんんッ!」
まだ恥ずかしさの方が強いのだろう。
声を何とか殺し、悶える姿が愛らしかった。
アイの感じる声がもっと聞きたい。
そう思った俺はほとんど無意識に
アイのパンティーの中に手を入れていた。
応援されると興奮、いや喜びます。
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