バンッ!!
部屋の扉が不意に勢いよく開けられた。
「お兄ちゃん!ご飯出来てるから下に降りて来いってお母さんが言ってるよ!」
(またノックもせずこのクソ妹は...)
胸中で悪態を突きつつ、開いていたノートパソコンを
玲司は静かに閉じた。
「あー、またパソコンいじってるぅ。
どうせエッチなサイト見てたんでしょ!?ほんとキモい!!」
「...........見てないよ。」
「お母さんに言いつけよっかな〜。そしたらパソコン取り上げられちゃうかもね」
クスクスと
カナは俺を小馬鹿にしたように笑う。
その笑い声がまた俺の神経を逆撫でする。
「うるさいな!見てないって言ってるだろ!!」
こめかみに青筋を立てて俺は
カナに怒鳴った。
「なによっ!急に大きな声出して。ほんとウザい!」
べーっと
カナは舌を出して身をひるがえすと、
二つに結わえられた髪をピョコピョコ弾ませながら階段を降りて行った。
(憎たらしい...)
今にその舐めた口、聞けなくしてやるよ...!
ドロドロとした感情が胃袋から喉元まで迫り上がってくる。
よがり狂わせ、どんなに許しを乞うても聞き入れない。
精神を崩壊寸前まで追い詰めて、犯し、搾取し、責め抜いて、
身も心も屈服させたら快楽という名の地獄の底に叩き落としてやる。
カナを落とす洗脳プログラムを頭の中でパチパチと組み立てる。
今まで蓄積した知識を元に
カナの性質に最も適したプログラムを構成。
(ただ洗脳するだけじゃつまらないな...まずは痛い目を見てもらおうか)
自然と口の端が吊り上がってくる。
(あとはタイミングだ。俺と
カナしかいない状況で...)
「クククッ」
想像するだけで思わず声が漏れてしまう。
待ち切れないと言わんばかりに俺の剛直は
ズボンの下でドクドクと脈を打っている。
下卑た笑みを浮かべながら玲司は静かに階段を降りて行った。
その日は意外に早くやってきた。
両親が二人っきりで2泊3日の温泉旅行とやらに出かけるらしい。
仲の良い両親で結構な事だ。
こっちはこっちで仲良くさせてもらうけどな。
(クククッ)
俺は静かに内心でほそく笑んだ。
「じゃあお留守番、よろしくね。鍵はちゃんと掛ける事。いいわね?」
いつもの決まり文句を言うと、そそくさと母親は父親と腕を組み出掛けて行った。
「行ってらっしゃ〜い!」
カナはニコニコ手を振っていたかと思うと急にこちらを振り向き、
眉をひそめてこう言った。
「これから友達来るんだけど、お兄ちゃんを友達に見せたくないから
今日は自分の部屋から絶対に出てこないでね!」
どうせ一日中パソコンいじってるんだろうけど、あ〜キモい。
と捨て台詞を吐いて俺の前から去っていった。
憎たらしいを通り越して殺意すら覚える...
(友達が来る...か...まぁいい。時間はたっぷりあるんだからな)
その友達とやらも所詮、中学生。
どうせ夕方には帰るだろう。
俺は”その時”が来るのを心待ちにして自室へと戻った。
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