くすぐったいだけの感覚は、時間と共に私を苦しめ始めた。
一定の振動を続ける玩具のようなピンクの機械。
敏感な場所に取り付けられたせいで、徐々にくすぐったさが快感へと変わっていった。
「んんっ......アッ!......やだ......こんなのっ......」
30分も経たない内に、私の全身からは汗が噴き出していた。
モーターの振動に合わせるかのように身体も震える。
外す事を禁じられた私には、その場に崩れて玩具が与えてくる快感に耐えるしか選択肢はなかった。
暗闇の中悶えながら、私はあの瞬間が近くまで迫ってきているのを感じた。
「あっ......あぁ......だめ、きちゃだめっ!」
こんな場所で、こんな玩具で、快感を得て達しようとしている自分のなんと浅ましい事か。
義父の悪戯のせいでこんな身体にされてしまったのだ。
何十回、何百回と経験したソレに、ほとんど無抵抗と言える程、抗う事が出来なかった。
私はもう知っている。
襲ってくるその波にどうすれば乗る事が出来るのかを。
そして、脳が痺れるあの感覚がとても気持ちが良いものだという事を。
「あっ、くっ......イ、ク......」
小さくそう呟いた瞬間に私はイッた。
暗闇であるという事が、そして義父がその場に居ないという事が、私から絶頂への抵抗感を無くしていた。
一度達した身体は更に敏感になり、次の波を簡単に引き寄せてしまう。
「ひっ、アッ......あぁ......だめ......だめっ......」
イケない事だと分かっていても、一度外してしまったリミッターを掛け直す事は出来ない。
二度、三度と達し、私の身体は狭い押し入れの中で幾度となく跳ねた。
その頃には簡単に達してしまった事を後悔し始めていた。
これからどの位この中に閉じ込められるのか分からないのに、いともあっさりと快楽に流されてしまったのだ。
幾度ととない絶頂は私から体力と思考力を奪っていった。
義父が戻ってきたのは、それからしばらく経っての事だった。
押し入れの扉が開き、薄く光が射す。
暗闇に目が慣れていた私は、そんな弱い光すらも眩しく感じた。
「
里奈、反省したか?」
義父のその言葉に、私は一も二もなくコクコクと頷いた。
「ではちゃんと反省してたかどうか確認するから、こっちを向いて足を開きなさい」
靄ががかった頭の中にハテナマークがいくつも浮かぶ。
「なん......で?」
何故反省してるかどうかを調べるのに足を開いて義父に股間を晒さなければならないのだろうか?
「いいから足を開きなさい」
私がまごまごしていると、義父はいつもの様に同じ言葉を繰り返す。
「......い、や......です」
あれだけ達した自分の股間が、今どうなっているのか想像もしたくなかった。
それを義父に晒すなどとても出来ないと思った。
「だったらもうしばらくここに居なさい」
「——ッ!?待っ——」
義父は私の言葉を待たずそれだけ言って押し入れの扉を閉めた。
「あ......あ......」
再び暗闇と静寂が辺りを包んだ。
低いモーターの振動音だけがやたら耳に響いた。
またあの地獄が始まるのだ。
義父に逆らう事は無意味だと頭では分かっていても、反射的に嫌だという言葉が出てしまった。
「あっ、ううんっ......またっ......」
性の知識が乏しい頃から、悪戯され続けた私の身体。
それは義父によって開発された身体。
イク事自体がそれを肯定しているようで悔しかった。
「......助けて......誰か、助けて.....もうイキたくないのにっ......あっ、くっ......んんんんんんっ!」
ビクリと身体が大きく跳ね、私はまた到達する。
涙を流しながら誰にともなく助けを求める。
絶望と快楽が入り交じり、何も考えられなくなってきた頃に、ようやく押し入れの扉が開いた。
「
里奈、反省したか?」
さっきと全く同じ調子、同じ言葉。
ロボットのような機械的な質問に、
「......しましたっ!反省しましたっ......だから、もう許して下さいっ!」
涙ながらに必死に答えた。
「ではこっちを向いて足を開きなさい」
義父のその言葉に、心身共に疲れ果てた私は大人しく従った。
スカートをお腹の所までたぐり寄せ、両足を左右に開いていく。
義父の視線が痛い程私の股間に集中した。
恥ずかしくて義父の方を見れない。
「
里奈、グチョグチョに濡れてるじゃないか......」
”濡れている”というワードに身体が強張る。
スカートを掴んでいた手に力が込もる。
「ほんとに反省してたのか?」
「して、ました......」
「だったら何故こんなに濡らしている?」
「——っ!......それ、は......」
敏感な所を刺激され続けたからだとは言えず、私は言葉に詰まる。
どうせ何を言っても義父には通用しない。
義父は私の股間に顔を近づけると、スンスンと匂いを嗅ぎ始めた。
「オシッコの臭いもするな.....漏らしたのか?」
「違っ......違います......」
本当にオシッコが漏れていたのかどうか私には分からない。
だが、義父が言うのなら恐らくそうなのだろう。
恥ずかしくて、恥ずかしくて気が狂いそうだった。
「しょうがないな......」
子供の失敗をたしなめる様な口調でそう言うと、義父は一旦玩具のスイッチを切り、近くにあったティッシュ箱から何枚かティッシュを取り出して私の股間を丁寧に拭き始めた。
私の体液を綺麗に拭き取った義父は、
「次は濡らしちゃ駄目だぞ」
「つ、ぎ......?」
「そうだ。また後で確認するから」
玩具のスイッチを入れ、問答無用とばかりに勢いよく扉を閉めた。
またしても暗闇に包まれる私の世界。
重い鉛玉がドスンとお腹の底に落ちた気がした。
「あ.....あ......なん.....で......?」
その問いに答えてくれる人など居ない。
居たとしても、きっと玩具で感じる私が悪いのだ。
義父が来るまで感じないようにして股間を濡らさなければいいだけの話。
しかし、一度悦びを知ってしまった身体は、私の意に反してすぐに玩具の振動に快感を感じ始めた。
抑えようのない絶頂感。
パチパチと目の前に光が弾ける。
何度も到達し、時間の感覚も、手足の感覚すらも無くなった頃に義父は現れた。
そうして、股間を隅々までチェックし、「また濡れている。悪い子だ」と罵倒しながらグチョグチョに濡れた私の股間を拭き清めるのだ。
その度に私は羞恥に悶え、涙を流した。
何度謝っても、懇願しても義父は股間が濡れていると許してはくれなかった。
絶望と共に押し入れの扉は閉められる。
これだけ時間が経っていれば、間違いなく弟は帰ってきている訳で、私は声を上げる事も許されなかった。
絶対に弟にだけはこんな姿は見せられなかった。
それは姉としての挟持のようなものかもしれない。
声が漏れぬよう必死に手の平で覆い、身体を震わせて苦痛なる絶頂を何度も味わった。
何十回目の絶頂の後、私はその場で意識を失った。
気が付いた時、私はお風呂場で義父に身体を洗われていた。
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